ダイエットで体重が減らなくなる原因は?停滞期はどのくらい続く?
順調に体重が減ったけど、急に体重が減らなくなった!なんで?
体重が減らなくなったどころか、戻ってきちゃった!食べる量は変わってないのに、どうして?
ダイエットをしているとこのような、いわゆる「停滞期」という状態になってしまう事があります。
停滞期の原因は?停滞期はいつまで続くのか?どうしたら防ぐことができるのか?この記事をご覧いただき、しっかりと理解しましょう。
体重が減らなくなる「ダイエットの停滞期」の原因
今まで順調に体重が減ったのに、少しずつ増えてきた。全然減らない。これはダイエットのあるあるです。なぜ、このような現象が起こるのか分かりやすく説明していきますね。
原因はホメオスタシス(生体恒常性)
そもそもホメオスタシスとは、人間が生きるために重要な機能です。体の内部(体温、血糖値)などが外部の環境が変わっても、正常に私達が生きていけるように働くことをいいます。
食事のエネルギー吸収率、運動による消費エネルギー量の調節もホメオスタシス機能により調整されているんです。
例えば、風邪をひくと体はウィルスを死滅させようと体温をあげますよね?そして熱が下がれば、平熱に戻って風邪が治ります。ダイエットも同様で、急に食事の量が減った際に飢餓状況に備えようとして、体を守る為に下記のことを行います。
- 少ない食事量でも、効率よくエネルギーを吸収できる体になる。
- 同じ運動をしても、消費するカロリーを少なくする。
ホメオスタシス(生体恒常性)人間に必要な機能
このようにダイエットにとって、ある意味迷惑な機能ですが、ご先祖さまは災害や飢饉など非常時にこの機能があるから生きることができたのです。人間にとっては重要な機能なので、上手に付き合っていきましょう。
ホメオスタシスを働かせないため、一ヶ月に減らす体重の目安は下記の通りです。参考にしてくださいね。
体重 | 減らして良い体重 |
---|---|
体重70Kg | 3.5kgまで |
体重60Kg | 3.0kgまで |
体重50kg | 2.5kgまで |
また、一般的にホメオスタシス機能は無理な食事制限をしたダイエットをした時に起こりやすいと言われています。無理な食事制限は健康にもよくありませんし、筋肉の量を落としてしまいリバウンドしやすい体になってしまいます。
体重を落としたい気持ちは分かりますが、急な体重減少はよい事がありません。ゆっくりと体重を落とすことをお勧めします。
「ダイエットの停滞期」の期間
ダイエットの停滞期の期間は諸説ありますが、おおよそ体重が5%減少した時期(ダイエット開始から一ヶ月後くらい)に始まって、2週間で停滞期を脱出する女性もいれば、脱出するのに2ヶ月かかる女性もいます。
参照:ヤマモト薬局
上記のイラストのように、停滞期中はバランスの良い食事、適度な運動を行い乗り切りましょう。停滞期が終わるとまた、ダイエットが減少して調整期、安定維持期があります。停滞期で油断するとリバウンドの原因になります。
停滞期の過ごし方がダイエットの成功のポイントと言えるでしょう。焦らず、諦めず、停滞期が体が生命の危機を感じているので、どうしても時間がかかります。ストレスをためず気分転換をしながら過ごしてください。
「ダイエットの停滞期」の食事のアドバイス
体が太りやすい、痩せにくい、いわゆるエコモードに突入した状態の時に、どんな食事を摂ればいいのでしょうか?簡単にアドバイスしていきます。
お肉(アミノ酸)を意識して摂る
運動をした後に、豚肉やお魚を多くとって筋肉をつけましょう。体に筋肉がつくと基礎代謝があがり、痩せやすくなります。
筋肉をつけるとゴツゴツした体になるから嫌だという方は安心してください。女性の場合、筋肉をつけても男性のように簡単にはゴツゴツした体にはなりません。
ダイエットと筋肉の関係を分かりやすく解説した特集記事があるので、ぜひご覧ください。
ビタミンを意識して摂る
ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがありますが、水溶性ビタミンを意識して摂りましょう。
特にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6はダイエットに良い成分です。三大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)を分解してくれます。美容にもよいので、ぜひ意識的に摂ってください。
「ダイエットの停滞期」を乗り越えよう
ダイエットの停滞期に突入してしまったアナタ。焦らずに、じっくりと停滞期が終わるのを待ちましょう。
ダイエットの停滞期の原因はホメオスタシスでしたね。本来、人間の体を守る為にあるものですが、食べ物を食べられない状態なのか、食べ物を意識的に食べないのか体は理解してくれません。
今の状態が健康な状態であることを、体に理解させるには長い方で数ヶ月かかります。
また、そもそも停滞期に突入しない為に一ヶ月5%以上、体重を減らすのは止めましょう。無理な食事制限を行うと、体にも悪いですし美容にもよくありません。